サステナビリティESG:環境(Environment)
水資源に関する方針
基本的な考え方
京三製作所グループ(以下、当社グループ)は、水資源を有限かつ重要な自然資本の一つと認識し、事業活動を通じて水資源への負荷低減と水環境の保全に取り組みます。当社グループの事業は、電気機器を中心とする製品の開発・製造・販売であり、製造工程における水使用量は相対的に少ないものの、水資源の適切な管理とリスクの把握は重要であると考えています。当社グループは、法令遵守を前提に、効率的な水利用、汚染防止、水リスク管理を通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。
適用範囲
本方針は、当社および国内外の連結子会社の事業活動における水の使用、排水、管理を対象とします。
ガバナンス
- 水資源に関する方針、目標、取組状況は、コーポレート戦略会議において管理します
- 水使用量および関連指標は定期的にモニタリングし、取締役会に報告後、重要事項は対応を協議します
- 本方針および関連施策は、必要に応じて見直しを行います
水資源マネジメントの基本方針
1.法令遵守および汚染防止
- 水資源に関する法令・規制および地域の排水基準を遵守します
- 排水については、水質管理を徹底し、水環境への影響の最小化に努めます
2.効率的な水利用
- 生産活動およびオフィス活動において、水使用量の把握と効率的な利用を推進します
- 節水設備や運用改善を通じて、水使用量の抑制に継続的に取り組みます
3.水リスクの把握と対応
- 事業拠点における水資源リスク(取水制限、渇水、水質悪化等)を把握します
- 必要に応じて水ストレス地域に所在する拠点を特定し、リスク低減策を検討・実施します
4.循環利用・再利用の推進
- 技術的・経済的に可能な範囲で、水の再利用や循環利用を検討します
- 設備更新や新規導入の際には、水使用効率の向上を考慮します
KPIおよび管理指標
当社グループは、水使用量が限定的である事業特性を踏まえ、以下の考え方に基づき目標を設定します。
- 当社グループの水使用量について、総水使用量(絶対値)をKPIとし、基準年度である2024年度(2025年3月期)比での維持、または削減を目指します
- 売上高あたりの水使用量(原単位)を管理指標として、水資源利用の効率性の維持・改善に努めます
- 水使用量が相対的に多い拠点が確認された場合は、個別に改善目標を設定し、事業環境や拠点特性を踏まえ、定期的に見直します。
サプライチェーン
- 当社グループは、取引先との継続的な対話・確認・改善を通じ、サプライチェーンの水リスク低減と水資源の適正利用・水質汚染防止を推進します。
- 重大な水リスクが想定されるサプライヤーについては、対応状況を確認し、是正計画の策定・実行を含む共同改善に取り組みます。
情報開示
- 水使用量、取組内容、進捗状況については、統合報告書やサステナビリティ関連開示を通じて、適切に情報開示を行います
- 社会的要請や国際的なフレームワークを踏まえ、透明性の向上に努めます
継続的改善
当社グループは、本方針に基づく取組の有効性を定期的に評価し、事業環境や社会要請の変化に応じて、水資源マネジメントの継続的な改善を図ります。
水リスクの評価
当社グループの生産拠点を対象に、世界資源研究所(WRI)が提供する水リスク評価ツール「Aqueduct(バージョン4.0)」を用いて水リスク評価を実施しました。その結果、現時点および2030年時点の予測において、海外1拠点(インド)が水ストレスの高い地域に所在していることを確認しました。当該拠点の2024年度の取水量は、当社グループ全体から見て限定的ですが、引き続き状況を注視し、適切に対応していきます。
また当社グループは、主要サプライヤーにおける水リスクを特定し、発生時の対応策を体系化してまいります。自社およびサプライチェーンの生産拠点を中心に、リスク把握・低減を継続的に進め、事業継続性と水資源の持続可能性の両立を図ります。
継続的改善
日本、台湾

インド

| 水ストレス | 洪水リスク | 総合評価 | |
|---|---|---|---|
| 日本(本社鶴見工場・座間工場) | Medium-High | Low-Medium | Low-Medium |
| 台湾(台湾京三) | Low-Medium | Low-Medium | Low-Medium |
| インド(Kyosan India) | Extlemly-High | Extlemly-High | Extlemly-High |
取水量(*1)と原単位(*2)
当社グループは、基準年度である2024年度(2025年3月期)比で取水量の維持、削減を目指すと共に、原単位(水使用量÷売上高)を管理指標とし、効率性の維持・改善に努めております。

なお当社の取水は上水道からのみであり、地下水、湖沼、河川、海水からの取水はございません。
排水量(*1)

なお当社の排水は下水道のみであり、地下、湖沼、河川、海洋への排水はございません。
*1:2025年3月期までのバウンダリーは京三製作所(鶴見本社工場・座間工場)のみ測定。(除く一部国内子会社、および海外子会社)
*2:原単位=水使用量(m³)÷売上高(百万円)
水有効活用の取り組み事例
雨水の再利用(本社・工場)
本社・工場では、2016年より雨水ろ過装置を設置し、集めた雨水を事務所棟トイレ洗浄水として再利用しています。雨水の有効活用により、上水道の使用量を年間で約900m³削減しており、日常業務の中で継続的な節水を実現しています。
雨水再利用設備:
ろ過塔および薬品タンク
冷却水循環装置(チラー)の利用(本社・工場)
PE事業部は、プラズマ発生用電源の検査工程で使用する冷却水について、2013年からチラーによる循環冷却方式を導入し再利用を徹底しています。これにより、導入前比で年間約60,000m³の水使用量を削減。生産活動と環境配慮の両立に向け、水資源の有効活用を継続して推進します。
冷却水循環装置(チラー):
検査工程における冷却水循環システム